道を歩く
道は人のために歩くのではない
道を歩く体験に、人材育成の効果あり?
現地に赴き、道沿いにある市町村の村長や町長とお会いし、サンティアゴの道が持つ魅力を伺った。さらには、最終ゴールに当たるサンティアゴの大聖堂を擁するガリシア州の観光局長、ならびに古道振興協会の幹部の方までもが時間をつくってくださり、貴重なお話を伺うことができた。そうやって関係者の話を聞くうちに、日本を出る前に予想していたことが、しだいに確信に変わっていった。それはこの道が「人材育成の道」として大きな役割を果たしているということだ。<宗教的な背景からつくり上げられた道ではあるが、今は、宗教的な理由で歩く人は減っており、代わりに様々な個人的な理由でこの道を歩く人が畑えている。実際、サンティアゴの逆を歩く人々にインタビューしてみたが、9割の人は宗教的な理由で歩いているわけではないと言い切っていた。そのことは、州の観光局長や宗教関係者らも理解しており、決して悪いことではなく、ある窓味において、それはもともとあったこの道の価値そのものでもあるのだという。それはどういうことなのだろうか?
自分のために歩く
ゴールに当たるサンティアゴの大聖堂には、毎日、何百人、何千人という人が到着する。ここでゴールをした人に、なぜこの道を歩いてきたのかを聞いてみた。